【10月15日 AFP】ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領は、ロシア政府が米大統領選に干渉しているにもかかわらず米ホワイトハウス(White House)は後手に回っているのではないかとの見方を一蹴し、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は今に米政府からのメッセージを受け取ることになると述べていたことが分かった。

 14日に公開されたインタビューの抜粋によると、米政府は7日に米国の政治団体を標的とした一連のサイバー攻撃についてロシア政府が米大統領選の妨害を意図していると公式に非難したが、それから1週間、米政府が行動を起こしていないのはなぜなのかと質問されたバイデン副大統領は、少し間を開けて苦笑し「私たちはメッセージを送るつもりだ」とゆっくりうなずきながら語った。

「私たちにはそうするだけの能力はあり、メッセージは送られるだろう。それは(プーチン大統領にも)分かるだろうし、メッセージは、こちらが選んだタイミングで、最大の影響を及ぼす状況下で送られる」

 国民にもそのことは明らかにされるのかとの問いに対しては、バイデン副大統領は素っ気なく「そうならないことを願う」と答えている。

 米政府はこれまで、米国の重要施設に何らかのサイバー攻撃が加えられた場合は速やかに対応し、その対応は外交的・経済的な制裁、あるいは「サイバー手段」の形を取るだろうとしていた。(c)AFP