【10月15日 AFP】米大統領選の民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏が、14日放送のテレビ番組に出演し、先週末のテレビ討論会で共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏から「忍び寄られた」際の心境を語った。

 候補者が市民からの質問に答えるタウンホール形式で行われた9日のテレビ討論会で、トランプ氏はしばしば、質問に回答中のクリントン氏のすぐ後ろに立つ行動を見せていた。

 NBCテレビのトーク番組「エレン・デジェネレス・ショー(The Ellen DeGeneres Show)」に出演したクリントン氏は、討論会でのトランプ氏の挙動によって「とても変な気分になった」と回想。

 トランプ氏が女性へのわいせつ行為を語る映像が先週公開されたことに触れた上で、「彼はひどく取り乱していた。怒りに満ちていたことが肌で感じられた」と語ると、「彼はその場を支配しようと必死で、ステージ上で私に文字通り忍び寄っていた。背後に気配を感じた」と語った。

 一方のトランプ氏は10日の選挙集会で、討論会での自身の行動をめぐる批判を一蹴。「私は自分の演壇と椅子のそばに立っていた。彼女(クリントン氏)は部屋を横切って、私の目の前に立った。私のすぐ横に。そしたら次の日、新聞は何と言っていたか? 『彼は彼女のスペースを侵害した』だと。彼女のスペースを侵害するなど、こちらから願い下げだ」と語っている。(c)AFP