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「人生は完結」と思う高齢者の自殺ほう助認める動き、オランダ

2016年10月14日 14:34 発信地:ハーグ/オランダ

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「人生は完結」と思う高齢者の自殺ほう助認める動き、オランダ
仏パリで、尊厳死協会が行った安楽死の合法化を求める集会に参加する女性たち(2015年1月31日撮影、資料写真)。(c)AFP/JACQUES DEMARTHON

【10月14日 AFP】安楽死の合法化から約15年を経たオランダで、病気でなくても人生は「完結した」と感じている高齢者が自殺ほう助で死ぬ権利を法的に認めるよう、安楽死法の範囲を拡大する動きが出ている。

 オランダ保健相と司法相は12日、議会に宛てた書簡のなかで「熟慮した末に自分の人生は完結したとの確信に至った人たちが、厳格な条件の下で、自身が選択した尊厳ある方法で生涯を終えられるようにすべきだ」と提案した。オランダは来年3月に総選挙を控えているため、提案が法案として審議される可能性は低いが、既にオランダ国内では激しい論争が巻き起こっている。

 オランダと隣国のベルギーは共に2002年、世界で初めて安楽死を合法化した。ただし安楽死は、他に合理的な解決法がなく患者の苦痛が「耐えがたく改善の見込みがない」と2人以上の医師が認めた場合に限るとの厳格な条件の下で行われている。

 昨年にオランダで実施された安楽死の件数は約5516件で、全死亡者数の3.9%を占めた。また安楽死による死を選択した人たちの70%以上が、がんと診断された人たちで、認知症または精神疾患の人たちが約2.9%だった。安楽死の件数は2010年の3136件から確実に増加している。

 安楽死は繊細な問題で、12~18歳の未成年の末期患者も安楽死を選択でき、認知症など、ある種の精神症状が「耐えがたい苦痛」とみなされるなど、国外ではいぶかしむ人も多い。(c)AFP/Maude Brulard、Sophie Mignon

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