【10月14日 AFP】ロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領の掲げる「麻薬撲滅戦争」で超法規的な殺人が横行しているフィリピンで先週末、女性を射殺した2人乗りバイクの覆面の男たちが、いずれも現役の警察官だったという事件があった。フィリピン警察当局が13日、明らかにした。

 容疑者の警官2人は9日、首都マニラ(Manila)から南方に170キロ離れたミンドロ(Mindoro)島にある町グロリア(Gloria)で、自宅の外にいた地元女性を射殺したとされる。現場から逃走する途中で地元警察と銃撃戦となり、負傷した末に逮捕されたという。

 容疑者のうち1人はグロリアの2つ隣の町ソコロ(Socorro)の交番署長を務める警部補で、もう1人はミンドロ島内の別の警察組織に所属する警部だった。2人は平服で犯行に及び、逮捕された当時は弾丸が装填された複数の拳銃と覆面、かつらを所持していた。

 警察当局は2人を殺人容疑で起訴する方針だ。

 フィリピンでは今年6月30日にドゥテルテ大統領が就任して以来、警察が強権的な麻薬犯罪の撲滅作戦を遂行する中、既に3300人以上が死亡している。この中には麻薬密売人として警察に射殺された容疑者もいるが、多くはバイクに乗った2人組の暗殺者に撃たれて死亡している。(c)AFP