【10月14日 AFP】国連総会(UN General Assembly)は13日、元ポルトガル首相で前国連難民高等弁務官のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)氏(67)を次期事務総長に任命した。政府首脳経験者の選出は初めてで、国連トップにより知名度の高い人物を置く方針への転換点となった。

 加盟193か国が、グテレス氏を新事務総長に正式任命する決議を全会一致で採択した。就任は来年1月1日で、任期は5年。

 社会主義を推進するグテレス氏は、後任選考に立候補した際は、人権の促進に加え、危機対応の遅さなどが批判されている国連の改革を誓っていた。

 就任後は、2期10年事務総長を務めた韓国の潘基文(バン・キムン、Ban Ki-moon)氏よりも顕著な役割を果たしていくことが期待されている。(c)AFP/Carole LANDRY