【10月12日 AFP】短文投稿サイト運営の米ツイッター(Twitter)と交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブック(Facebook)は11日、マーケティング分析企業の米ジオフィーディア(Geofeedia)に与えていたデータのアクセス権限を停止した。

 これに先立ち米国自由人権協会(ACLU)は、ジオフィーディアがSNSへの書き込みや位置情報を利用して活動家らを追跡するサービスを米警察に売り込んでいたと明らかにしていた。

 ACLUによると、ジオフィーディアは内部文書で米ミズーリ(Missouri)州ファーガソン(Ferguson)で黒人青年マイケル・ブラウン(Michael Brown)さんが白人警官に射殺された事件に関連して「良い仕事ができた」としていたという。

 ACLUは同協会のカリフォルニア(California)支部が入手した記録を基に声明を発表。ツイッター、フェイスブック、写真動画共有サイトのインスタグラム(Instagram)がジオフィーディアにユーザーデータへのアクセス権限を与え、ジオフィーディアは活動家や抗議行動の参加者を監視するSNS分析ツールを開発して警察に売り込んでいたと指摘した。

 ACLUによるとカリフォルニア州オークランド(Oakland)、メリーランド(Maryland)州ボルティモア(Baltimore)の警察がジオフィーディアのツールを利用したという。

 ACLUの発表を受け、ツイッターはジオフィーディアに与えていたデータのアクセス権限を停止したと発表。フェイスブックもデータの利用条件に違反したとして同様の措置を取った。(c)AFP/Rob Lever