【10月12日 AFP】英国で、不気味な格好をして通行人らを怖がらせる「殺人ピエロ(Killer Clown)」の出没が増えている。警察は悪質な事案について捜査に乗り出すとともに、ハロウィーン(Halloween)を月末に控えさらに増加する恐れがあると懸念を示している。

 殺人ピエロ(恐怖のピエロ)の流行は米国で始まったもので、英国でも各地で警察に通報が寄せられている。気味の悪いピエロ姿で飛び出して人々を怖がらせる愉快犯に加え、中には刃物をちらつかせた者もいたという。

 この問題をめぐりロンドン警視庁(Scotland Yard)は11日、通報があった複数の事案について捜査を行うと明らかにした。うち3件については、刑事犯罪に当たると判断しているという。

 ジュリアン・ベネット(Julian Bennett)警視長は声明で「反社会的行為は人々に恐怖や不安を感じさせたり、威圧感をおぼえさせたりしかねない」と批判。「ハロウィーンを目前に控え、この種の事案が増加することが見込まれる」と警鐘を鳴らしている。(c)AFP