【10月9日 AFP】2018年サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)欧州予選は8日、各地で行われ、ギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)暫定監督体制となって最初の試合に臨んだイングランドは、本調子ではなかったもののマルタに2-0で勝利した。

 ウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)に集まった8万2000人の観客の前でプレーしたイングランドは、前半にダニエル・スターリッジ(Daniel Sturridge)とデレ・アリ(Dele Alli)が得点を記録し、予選2連勝でグループF首位を守った。

 イングランドは前半29分、スターリッジがリバプール(Liverpool FC)でチームメートのジョーダン・ヘンダーソン(Jordan Henderson)の絶妙なクロスに合わせ、ファーサイドへの巧みなヘディングシュートを決めて先制した。

 さらに前半38分には、ペナルティーエリア端でのヘンダーソンとのパス交換でフリーになったアリがシュートを放つと、これは相手GKに阻まれたものの、こぼれ球をアリ自らが押し込んで追加点を挙げた。

 サム・アラダイス(Sam Allardyce)前監督の電撃退任を受け、当面の指揮官に指名されているサウスゲイト暫定監督は、「前後半ともに、非常に良いプレーが何度かあった。チャンスを数多く作っていたことを考えれば、もっと楽に勝てていてもよかった」と話した。

「無意識だと思うが、後半は試合が決まったかのような雰囲気になり、体力面で11日の試合に気持ちが向いていた。2点差がなければもっと攻めに出ていたと思うが、それはしなかった。改善の余地はあるけれど、チームにとってそこまで悪いことではない」

 3日後の11日に行われるスロベニアとのアウェーゲームは、サウスゲイト監督とイングランドにとって、このマルタ戦よりも難しいものになることが予想される。スロベニアはこの日、ホームでスロバキアを相手に1-0で勝利している。

 グループのもう1試合では、スコットランドが1-1でリトアニアと引き分けた。リトアニアの主将フィオドル・チェルニク(Fiodor Cernych)に先制点を許したスコットランドは、後半44分に交代出場のジェームズ・マッカーサー(James McArthur)が同点ゴールを決め、勝ち点1を拾った。(c)AFP/Martyn WOOD