【10月8日 AFP】ロシア政府は7日、米国の政治団体に対するサイバー攻撃にロシア政府が関与したと米政府が正式に断定したことを「たわ言」と切り捨てた。

 ドミトリー・ペスコフ(Dmitry Peskov)露大統領報道官は露インタファクス(Interfax)通信に対し、「またもや、たわ言の類いにすぎない」と批判を一蹴し、次のように述べた。

「(ウラジーミル・)プーチン(Vladimir Putin)大統領のウェブサイトも毎日数万人ものハッカーから攻撃を受けている。これらの攻撃の多く米国内からのものだが、われわれはいちいちホワイトハウス(White House)やラングレー(Langley、米中央情報局(CIA)の本部所在地)を非難したりはしない」と述べた。

 米政府高官は7日、米国の政治団体を標的とした一連のサイバー攻撃について「米大統領選の妨害を意図したものだ」として公式にロシア政府を非難した。この問題で米政府高官が公にロシア政府を批判したのは初めて。これら一連のサイバー攻撃に関しては以前から多くの専門家がロシアによるハッキングとみなしている。(c)AFP