【10月5日 AFP】クレジットカード大手のマスターカード(MasterCard)は4日、指紋や自撮り写真によって決済を承認できる新しいサービスを欧州の一部地域で開始した。

 同社によると、新サービスの「マスターカード・アイデンティティー・チェック・モバイル(Mastercard Identity Check Mobile)」はパスワードを覚える煩わしさをなくし、スマートフォンを使った指紋や顔の認証で本人確認ができる。

 この技術は2月にスペインのバルセロナ(Barcelona)で開催された「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」で発表され、その後、オランダ、米国、カナダで試験を実施してきたという。来年から世界各地で段階的に導入するのに先立ち、欧州の12か国でサービスを開始した。

 マスターカードは声明で、新サービスについて「カード保有者がパスワードを覚える必要がなくなり、オンラインの決済が劇的に早くなり、安全性も高まる」と述べた。

 今回サービスが導入されたのは、オーストリア、ベルギー、英国、チェコ、デンマーク、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデンの12か国。(c)AFP