【10月6日 AFP】環境活動家のロブ・グリーンフィールド(Rob Greenfield)さんは、米国のごみ問題に目を向けてもらうため、「トラッシュ・ミー(Trash Me)」プロジェクトを立ち上げ、これまで2週間にわたり自分が出したごみを体中にまとって米ニューヨーク(New York)を歩き回っている。

 グリーンフィールドさんは、それまで毎日できるだけ環境に優しい生活をするよう心掛けていたが、プロジェクトを行う1か月間だけは平均的な米国人の生活を送り、1日当たり2キロのごみを出すと決めた。

 グリーンフィールドさんは、食べ終わったファストフードの容器や紙コップなどを、体に着けた透明な袋の中に入れ、毎日約7時間もニューヨークを歩き回っている。

「アメリカ流のごみの出し方を全面的に受け入れてるのさ」とグリーンフィールドさんは笑顔でAFPに語った。ただ、ペースを維持するのに苦労しているという。

 結果として、10月19日まで続く30日間の「トラッシュ・ミー」プロジェクトのごみの累計量は当初目標の約60キロではなく、約45キロになる見込みだ。同プロジェクトはドキュメンタリー化される予定。

 ニューヨークの環境団体「グロー・エヌワイシー(GrowNYC)」のウェブサイトによると、米国で販売される商品の80%は1回使っただけで捨てられる。また米国の人口は世界の4.6%程度にもかかわらず、世界の固形廃棄物の33%を排出しているという。(c)AFP