【10月5日 AFP】内部告発サイト「ウィキリークス(WikiLeaks)」の創設者、ジュリアン・アサンジ(Julian Assange)容疑者は、同サイト設立10周年の4日に開いた記者会見で、来月8日に行われる米大統領選に関連する新たな「重要」文書を公開すると予告した。

「truth(真実)」というロゴ入りの黒いTシャツを着用し、2012年以降身を寄せている英ロンドン(London)のエクアドル大使館からウェブ中継で記者会見したアサンジ容疑者は、「これから10週間にわたり、毎週(文書)公開を行っていきたい。米大統領選関連の文書は、全て11月8日までに公表する予定だ」と述べた。

 ただこの米大統領選関連文書が、民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官の打撃になるものなのか、対する共和党候補のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏を標的としたものなのかについては言明せず、「目を見張るような視点を数多く」備えた「重要な」資料だと説明するにとどまった。

 ウィキリークスに対してはこのところ、ロシア政府から譲り受けた文書を横流ししているとか、トランプ氏を利しているなど、政治家の思うままに操られているとの非難が強まっている。

 アサンジ容疑者は、こうした批判を受け、自身の口を封じようとする試みに対抗する決意を新たに表明するとともに、ウィキリークスを擁護する支持者を大幅に増やしていきたい考えを示した。(c)AFP/Hui Min NEO