【10月4日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は3日、女子テニスのマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)が2年間の資格停止処分に異議を申し立てている件について、4日に裁定を下すと発表した。

 スイス・ローザンヌ(Lausanne)に本部を置くCASの声明によれば、裁定は現地時間4日午後3時(日本時間4日午後10時)に下るとされている。

 裁定については当初、リオデジャネイロ五輪の選手登録に間に合わせたいとするシャラポワの希望で7月に行われる予定だった。しかし、シャラポワ陣営と処分を下した国際テニス連盟(ITF)の双方が、仲裁手続きに時間を要するとして先送りにされていた。 

 29歳のシャラポワは、今年1月に行われた全豪オープン(Australian Open Tennis Tournament 2016)のドーピング検査で禁止薬物の「メルドニウム(Meldonium)」に陽性反応を示し、3月に違反が発覚すると、その名声に大きな傷をつけた。

 メルドニウムは今年1月から、世界反ドーピング機関(WADA)が定める禁止薬物のリストに入っていた。四大大会(グランドスラム)通算5勝を誇るシャラポワは10年間にわたり、心臓の問題やマグネシウム欠乏症のためにメルドニウムを服用していたと弁明し、同薬が禁止薬物のリストに追加されていたことを確認していなかったと主張していた。(c)AFP