【10月3日 AFP】 2011年にサメに襲われて左脚を失ったサーファーのエリック・ダルジャン(Eric Dargent)さん(39)は、不幸を嘆く時間を惜しんで「リベンジ」に燃えている。

「事故の数日後にはもうサーブボードに乗りたかった」とダルジャンさんは話す。

 ダルジャンさんは脚を切断したスノーボーダー、パトリス・バラッテロ(Patrice Barattero)さんとチームを組み、専門家らの助けを借りて、サーフィンやスノーボードに適した人工膝関節の開発を手掛けた。

 海水と低温に耐えられる人工膝関節は、マウンテンバイクに使われる油圧式の衝撃吸収機能を備えている。

 ダルジャンさんは仏南西部のサンジャンドリュズ(Saint-Jean-de-Luz)でサーフィンをした後、「自分にはモチベーション、エネルギーがあり、こうして今リベンジしている」と語った。

 マルセイユ(Marseille)南のマルティーグ(Martigues)出身のダルジャンさんは、「これまでよりも大きな喜びを感じているかもしれない。海の中にいると障害のことを忘れてしまう」と3日間そっていないひげをたくわえながらリラックスした様子で語った。(c)AFP/Elodie LE MAOU with Etienne BALMER in Paris