【10月2日 AFP】インドで、ナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相のもと、政府がブラックマネーを撲滅する目的で実施した「税金恩赦(タックス・アムネスティ)」にもとづく国民たちからの申告で、隠し所得の総額が100億ドル(約1兆130億円)近くに上ることが分かった。

 アルン・ジャイトリー(Arun Jaitley)財務相は1日、ニューデリー(New Delhi)での記者会見で、9月30日に終了した4か月間の恩赦期間中に、それまで明かしていなかった資産や所得があるとの申告が6万4275件あり、その総額は6525億ルピー(約9930億円)に上ると明らかにし、「これほど多くの人々が申告したということは、大勢の人たちが税法を順守したいと望んでいることを示している」と述べた。集計作業が完了すれば、この数字は上方修正される可能性もあると語り、追加の歳入は公共福祉政策に役立つだろうと付け加えた。

 インドの納税者数は驚くほど少ない。確定申告をする人は全人口13億の2.5%程度だ。主な要因は、組織化されていない産業分野に雇用されている膨大な数の人たちに、現金で報酬が支払われている。(c)AFP