【10月2日 AFP】反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd)」は、日本の捕鯨船に対抗する新たな抗議船「オーシャン・ウォリアー(Ocean Warrior、海の戦士)」号が、今週末にオランダからオーストラリアに向けて出港するのを前に、AFPの取材に応じ、同船を披露した。

「オーシャン・ウォリアー」は、英国、オランダ、スウェーデンの公営宝くじから830万ユーロ(約9億4500万円)の資金援助を受け、オランダの造船会社によって建造された。

 全長は約54メートルで、ハイブリッド推進システムが装備され、強力なエンジン4基を搭載、ヘリパッドも備えている。最高速度は約25ノットの高速船だ。さらには、捕鯨船の視界を遮ったり、乗船を妨害したりするための放水砲という「秘密兵器」が設置されている。

 シー・シェパードは12月に南極海(Southern Ocean)で、11回目となる反捕鯨活動「ネメシス作戦(Operation Nemesis)」を開始する予定で、オーシャン・ウォリアー号に期待しているという。(c)AFP/Sophie MIGNON