【10月1日 AFP】アシュトン・カーター(Ashton Carter)米国防長官は9月30日、フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領が自身の掲げる「麻薬撲滅戦争」をナチス・ドイツ(Nazi)の指導者アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler)によるユダヤ人大虐殺になぞらえた発言は「非常に厄介」だと述べた。

 カーター長官はフィリピンを含む東南アジアの同盟国の防衛相との地域安全保障会議の記者会見で「私自身の個人的な考えを言えば、こうした発言は非常に厄介だと思う」と述べた。カーター長官によると、ドゥテルテ氏のヒトラー発言は9月30日の会議では話し合われなかった。

 ドゥテルテ大統領は今週、米軍とフィリピン軍との合同軍事演習について今月行われる次回演習が「最後になる」と発言し、60年以上にわたる米比同盟関係に象徴的な打撃を与えていた。(c)AFP