【10月1日 AFP】女子テニス、武漢オープン(Wuhan Open 2016)は30日、シングルス準決勝が行われ、大会第14シードのペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)が6-1、6-2で第4シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を退け、決勝進出を決めた。

 ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を2度制しているクビトバは、準々決勝で世界ランク1位のアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)を撃破した勢いそのままに、わずか3ゲームを落としただけで同大会では自身2度目のファイナリストとなった。

 対するハレプは、鮮やかなバックハンドボレーを決めるなどしてクビトバの最初のマッチポイントをしのぎ、ゲームカウント2-5と反撃を開始したものの、流れを引き寄せることはできなかった。試合後には報道陣に対して、「努力しましたが1-6、1-5から流れを変えるのは遅すぎましたし、これほどのプレーをする相手にそれは無理がありました」とコメントした。

 クビトバは今年初め、7年にわたりコーチを務めてきたダビド・コティザ(David Kotyza)氏との師弟関係を解消し、世界ランクも2011年以降では自己ワーストの16位まで後退する中、今大会では復活を遂げ、1日の決勝では第10シードのドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)と対戦することが決まった。

 チブルコバは同日行われたもう1試合の準決勝で、四大大会(グランドスラム)通算2勝を誇る第9シードのスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)に3-6、6-3、6-4で逆転勝利を収めた。

 今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)でファイナリストとなったカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)との3回戦と、準々決勝の2試合を29日にこなすなど、この2日間は雨のため合計6時間以上も待機する羽目となった27歳のチブルコバは、今大会で快進撃を続けており、左脚を手術して4か月間を棒に振った2015年シーズンから見事な復活を遂げている。

 一方、2007年には世界ランク2位まで上り詰めた実績を持つ31歳のクズネツォワは、ベテラン復活をアピールする活躍をみせ、今大会でも4強入りを果たすなどの結果を残し、次週発表される最新の世界ランキングでは、ここ6年間で自己最高を記録するとみられている。(c)AFP