【9月30日 AFP】16MLBは29日、各地で試合が行われ、今季限りでの現役引退を表明しているボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)のデビッド・オーティス(David Ortiz)が、敵地ヤンキースタジアム(Yankee Stadium)でニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)との最終戦に臨み、長年の宿敵に最後の別れを告げた。試合は先発のC・C・サバシア(C.C. Sabathia)が8回途中まで4安打2四球の好投を見せたヤンキースが、レッドソックスに5-1で勝利している。

 オーティスは、第1打席で球場に集まったファンからスタンディングオベーションを受けると、4回の第2打席では四球を選び、代走のブロック・ホルト(Brock Holt)と途中交代。最後は観客の温かい拍手で見送られた。

 試合に行われたヤンキースのセレモニーに参加したオーティスは、「ヤンキースタジアムでお祝いを受けるのは変な感じがするが、感謝している」と語っている。

 ヤンキースは勝利を収めたものの、同日に行われた試合で、ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)が4-0でトロント・ブルージェイズ(Toronto Blue Jays)に勝利し、ヤンキースとヒューストン・アストロズ(Houston Astros)は、ワイルドカード争いからの脱落が決まった。

 先発のウバルド・ヒメネス(Ubaldo Jimenez)が7回途中まで1安打無失点に抑え、敵地のカナダ・トロント(Toronto)で行われた3連戦の勝ち越しを決めたオリオールズは、ワイルドカード争いで初めてブルージェイズに並んでいる。

 ポストシーズン進出を最近4年間で3度逃したヤンキースのジョー・ジラルディ(Joe Girardi)監督は、「望んでいた結果ではない」としたうえで、「難しい。好材料もいくつかあったが、また力が及ばなかったし、成功のシーズンとはならなかった」とコメントした。(c)AFP