【9月30日 AFP】30日に行われたF1第16戦マレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2016)のフリー走行1回目で、ルノー(Renault)のケビン・マグヌッセン(Kevin Magnussen)のマシンがピットレーンで炎上し、開始からわずか11分で赤旗中断となった。マグヌッセンにけがはなかった。

 フリー走行1回目を走行中、エンジンカバーから煙が噴き出したため、ガレージに戻ったマグヌッセンだったが、マシンから出火するとあわてて脱出した。

 燃え上がった火はピットクルーと消防隊によって鎮火されたが、エンジンパーツからガソリンが漏れ出していたことで、完全に消火されるまで数回にわたり再発火した。この結果、ピットレーンには消火剤が散乱し、煙も上がったことで、大会運営本部は赤旗を振ってセッションを中断せざるを得ない状態となった。

 ルノーのテクニカルディレクターを務めるニック・チェスター(Nick Chester)氏は、マシンが深刻なダメージを受けずに済んだとしたうえで、チームのメカニックが次のセッションまでの2時間半を使ってフリー走行2回目を走れるよう努力していると語っている。

 チェスター氏は英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対し、「ブリーザーから燃料が漏れ出た。われわれは、燃料満タンで走っていた。全員無事だ。それが最も重要だ」とコメントした。

「幸い、マシンにはひどいダメージがなかったように見えるので、われわれは彼(マグヌッセン)が2回目のフリー走行を走れるように努力する。そのためにはやらなければならない事が多くあるが、挑戦するつもりだ」

 セッションは15分の中断の後再開され、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のニコ・ロズベルグ(Nico Rosberg)がトップタイムを記録している。(c)AFP