【9月30日 AFP】陸上女子棒高跳びで2度五輪の金メダルを獲得したエレーナ・イシンバエワ(Yelena Isinbayeva)氏は29日、ロシア陸上競技連盟(ARAF)会長選での当選に自信をのぞかせた。

 リオデジャネイロ五輪でロシアの陸上選手全体に出場停止処分が科されたことを受けて、先月競技からの引退を表明していたイシンバエワ氏は28日、「私自身が陸連を率いて、国際陸上競技連盟(IAAF)の中で再び足場を築かなければならないと決断しました」と語り、会長選への立候補を表明していた。

 露国営タス通信(TASS)は29日、「われわれはともに行動を起こさなければいけません。母国を、その栄誉と尊厳をともに守らなければなりません。そうすればなんでも可能です」という、イシンバエワ氏のコメントを報じている。

 地元メディアによると、国家ぐるみによるドーピングでロシアの陸上選手が今夏のリオ五輪の出場をほぼ全面的に禁止された処分を解くことができなかったため、1月に選出されたドミトリー・シリャフチン(Dmitry Shlyakhtin)現会長は、再選に向けて立候補しないという。

 ARAFの会長選は12月9日に行われる。(c)AFP