【9月29日 AFP】中国は29日、日本が米国と共同で南シナ海(South China Sea)の警備を行う可能性を示唆したことについて、日本の「火遊び」としてこれをけん制した。

 稲田朋美(Tomomi Inada)防衛相は今月、米海軍との共同訓練や、域内の海軍との演習、沿岸諸国への能力構築支援を通じて、南シナ海への関与を強めていくと発言していた。

 この発言について中国国防省は「南シナ海情勢を混乱させ、利益を得ようとする」ことが意図だと述べた。同省の楊宇軍(Yang Yujun)報道官は定例会見で「日本が、中国の統治する海域で共同哨戒活動や合同演習を行いたいというのであれば、それは火遊びをしているようなものであり、中国軍は黙認しない」と語った。

 26日には、演習のために西太平洋に向かった戦闘機を含む中国の軍用機40機以上が、宮古海峡上空を通過した。中国軍の戦闘機が同海峡上空を通過したのは初めて。(c)AFP