【9月29日 AFP】英紙によるおとり取材の最中に不適切な発言をし、わずか1試合指揮したのみで屈辱的な退任を強いられたイングランド代表監督のサム・アラダイス(Sam Allardyce)氏が、「判断ミス」があったことを認めた。

 退任から一夜明けた28日朝、イングランド(England)北東部ボルトン(Bolton)の自宅を出たところで記者の質問に答えたアラダイス氏は、「今回はおとり取材の勝ちだ。受け入れざるを得ない」と話した。

「今振り返ると、ばかなことをしてしまったと思う。しかしわかってもらいたいのは、私は30年来の知り合い(代理人のスコット・マクガーヴェイ〈Scott McGarvey〉氏)を助けようとしただけなんだ。残念ながらそれは私の判断ミスで、その代償を支払うことになった」

 それでもアラダイス氏は、いずれサッカー界に戻ってくる可能性は否定せず、「誰にわかる?しばらく待って様子を見ようじゃないか」と話した。

 アラダイス氏は、架空のアジア企業の職員を装った英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)の記者に対して、移籍規則の抜け道を示唆したり、前任のロイ・ホジソン(Roy Hodgson)氏をばかにしたりと、不適切な発言に及んでいるところを記録に収められた。

 そして28日、その代償を支払う形で代表監督の座を退き、アラダイス政権はわずか67日で衝撃的な幕切れを迎えることになった。しかしアラダイス氏は、契約解除金として100万ポンド(約1億3000万円)を受け取ったと報じられている。(c)AFP/Julian GUYER