【9月29日 AFP】フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領(71)は28日、米軍とフィリピン軍との合同軍事演習について、来月行われる次回演習が「最後になる」と述べた。ドゥテルテ大統領がバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領を下品な言葉で罵倒したことで冷え込んでいる米比同盟関係に、さらに水をさすことになりそうだ。

 米比合同演習「フィブレックス(PHIBLEX)」は10月4~12日にフィリピンで実施される予定。しかし、ベトナムを訪問中のドゥテルテ大統領はハノイ(Hanoi)の高級ホテルで記者会見し、今回が最後の演習になると宣言した。

 ドゥテルテ大統領は今月初めにラオスで行われた東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議の際にオバマ大統領を侮辱する発言を行い、その数日後には情勢不安定なフィリピン南部に駐留する米軍の撤退を要求。両国関係はこのところ悪化している。

 米国とフィリピンは1951年に相互防衛条約を締結。以来、毎年行われる米比合同軍事演習は同盟の柱となってきた。(c)AFP