【9月29日 AFP】米大リーグ(MLB)のニューヨーク・メッツ(New York Mets)とマイナー契約を結んだ元米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)選手のティム・ティーボウ(Tim Tebow)が28日、初出場した教育リーグの試合の初打席で本塁打を放ち、野球選手としてのキャリアのスタートを華々しい形で飾った。

 NFLのデンバー・ブロンコス(Denver Broncos)でQBとして活躍していたティーボウはこの日、米フロリダ(Florida)州で行われた教育リーグのセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)戦で見事な本塁打をスタンドにたたき込んだ。

 先月、米カリフォルニア(California)州ロサンゼルス(Los Angeles)で行われたトライアウト後にメッツに加入したティーボウにとっては、この試合が初めての実戦だった。

 ティーボウは27日、スポーツ専門チャンネルESPNに対して、「日に日に慣れてきているように感じる。生きたピッチングを見て、打席に立つということがただただ素晴らしい。毎日少しずつ進歩する。それが目標だ」と語っていた。

 ティーボウはフロリダ大学(University of Florida)在籍時の2007年、カレッジフットボールの年間最優秀選手に贈られるハイズマン賞(Heisman Trophy)を獲得。2010年にドラフト1巡目でブロンコスに加入すると、2年目にはチームをプレーオフに導いた。

 しかし、その後はニューヨーク・ジェッツ(New York Jets)やニューイングランド・ペイトリオッツ(New England Patriots)に所属したものの、目立った活躍を残すことはできず、昨年のプレシーズンにフィラデルフィア・イーグルス(Philadelphia Eagles)から放出されていた。(c)AFP