【9月28日 AFP】シリア、アレッポ(Aleppo)で28日未明、反体制派が掌握する地域にある最大規模の病院2軒に空爆があり、両病院の運用が一時停止した。病院を支援する医療団体「シリア系米国人医療協会(SAMS)」が述べた。

 SAMSのアドハム・サロール(Adham Sahloul)氏は「攻撃は午前4時(日本時間同日午前10時)にあった。1機の軍用機が両病院を直接、標的にした」と語った。「(病院2軒の)M2とM10の運用が一時停止したため、現在、運用されている病院は6軒のみになった」と話した。

 サロール氏によると、両病院には集中治療室や外傷治療が可能な施設があり、過去の空爆でも標的にされていた。同氏は空爆は「故意」だと語った。

 空爆を行ったのがシリア政府軍なのか同盟国のロシアの軍なのかは分かっていない。両軍は現在ともに、アレッポで爆撃を行っている。

 M2よりも規模の大きいM10病院では、空爆で病院の発電施設が完全に破壊された。救急車の運転手や看護師ら職員3人が負傷した。またサロール氏は「患者2人が死亡した。空爆が直接の死因だったのか、治療が止まったことが原因だったのかについて現在調査している」と語った。(c)AFP