【9月28日 AFP】女子テニス、武漢オープン(Wuhan Open 2016)は27日、シングルス2回戦が行われ、世界ランキング1位として初めて試合に臨んだアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)がフルセットの試合を制した一方で、全仏オープンテニス(French Open 2016)女王のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が大会から姿を消す番狂わせがあった。

 全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)で優勝を果たし、今大会では1回戦を免除されているケルバーは、クリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)に対して順調なスタートを切ったものの、2度のセットポイントを逃した末に、タイブレークにもつれた第1セットを落とした。

 しかし、ケルバーはそこから試合を立て直し、最終的に6-7(4-7)、6-1、6-4で勝利。「第1セットで自分のベストのプレーができていなかったので、リズムをつかもうとした」と語ったケルバーは、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)を2度制しているペトラ・クビトバ(Petra Kvitova、チェコ)と3回戦で対戦する。

 一方、元世界ランキング1位のエレナ・ヤンコビッチ(Jelena Jankovic、セルビア)と対戦したムグルサは、第2セットでタイブレークに持ち込んだものの、最終的には4-6、6-7(2-7)で敗れた。ムグルサは報道陣に対して、「試合をコントロールできているように感じたが、最後のショットが決まらなかった。多分、ミスが多すぎたんだと思う」とコメントした。

 今年の全仏オープンで自身初となるグランドスラム制覇を成し遂げ、世界ランキングも一時2位まで上昇したムグルサだったが、今日の試合で敗れた結果、年間上位8選手のみが参加できるWTAツアー選手権(BNP Paribas WTA Finals Singapore 2016)の出場に黄信号がともった。

 そのほかのシード選手では、第13シードのロベルタ・ビンチ(Roberta Vinci、イタリア)が、ヤロスラーヴァ・シュウェドワ(Yaroslava Shvedova、カザフスタン)に5-7、2-6で敗戦。同選手に黒星を喫したのは今季2度目となった。