【9月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)は27日、グループリーグ第2節が各地で行われ、グループFではレアル・マドリード(Real Madrid)が苦手とするドイツの地で貴重な勝利を収めるかにみえたが、ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)は終盤にアンドレ・シュールレ(Andre Schuerrle)のゴールで同点に追いつき、試合を2-2の引き分けに持ち込んだ。

 前回王者のレアルは、通算6試合目にして敵地ジグナル・イドゥナ・パルク(Signal Iduna Park)での初勝利が目前まで迫っていたが、引き分けに持ち込まれた結果、アウェーでの対ブンデスリーガ勢の通算成績は30戦でわずか4勝のままとなった。

 レアルは前半17分、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の大会通算95得点目で先制すると、対するドルトムントはハーフタイム前にピエール・エメリク・オーバメヤン(Pierre-Emerick Aubameyang)のゴールで試合を振り出しに戻し、前半を1-1で折り返した。

 迎えた後半、レアルは同23分にフランス代表ラファエル・バラン(Raphael Varane)の得点で勝ち越しに成功したものの、ドルトムントは途中出場のシュールレがゴールを決め、土壇場で同点に追いついた。

 チームを敗戦の危機から救ったシュールレは試合後、「レアル相手に2度も追いつくことができて気分がいいよ。チームとしても成長につながる」とコメント。対するレアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、「試合終了3分前の失点は痛いよ。選手が奮闘していたことを考えるとね」と語った。

 ラス・パルマス(UD Las Palmas)と2-2で引き分けた24日のリーグ戦で、ロナウドは試合終了まで約20分を残して途中交代をさせられたことで、ジダン監督に怒りをあらわにしていた。しかし、この試合では先制点を決めると、同じポルトガル代表のファビオ・コエントラン(Fabio Coentrao)とペペ(Pepe)がいたベンチに走って祝福を受け、その後に指揮官と喜びを分かち合った。

 同日に行われたグループFのもう1試合では、ブライアン・ルイス(Bryan Ruiz)とバス・ドスト(Bas Dost)が前半にゴールを決めたスポルティング・リスボン(Sporting Lisbon)が、レギア・ワルシャワ(Legia Warsaw)に2-0で勝利している。(c)AFP