【9月27日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ロサンゼルス・クリッパーズ(Los Angeles Clippers)のポール・ピアース(Paul Pierce)は26日、来季限りで約20年間にわたる現役生活に別れを告げると表明した。

 来月39歳になるピアースは、ウェブサイトのザ・プレイヤーズ・トリビューン(The Players' Tribune)を通じて、キャリア19年目の来季をもって現役を退く意向を示し、「これが、俺の最後のシーズンだ。バスケットボールから旅立つ時がきた」とメッセージを投稿した。

「難しい決断をするときは、心残りがないようにしなければならない。俺は引退することに心残りはないが、もう一つだけやり残していることがある。あと1シーズンで、もう一度チャンスをつかむことだ。自分の地元であるロサンゼルス(Los Angeles)のクリッパーズという素晴らしいチームで、優勝の可能性に手応えを感じている。俺たちは飢えている。NBA制覇を成し遂げたいんだ」

 昨季からクリッパーズに所属しているピアースは、長年キャリアを積んだボストン・セルティックス(Boston Celtics)で、2008年のNBAファイナルを制した。

 今月上旬にはドック・リバース(Doc Rivers)ヘッドコーチ(HC)が、「ザ・トゥルース(The Truth)」の異名で知られるピアースについて、まだチームで役割を果たすことができると強調し、同選手がチームとの契約延長に乗り気であると示唆していた。

 リバースHCは、「もしプレーは無理だと思ったら、私は選手にそう伝える。しかし、ポールはプレーできると思う。どれだけできるかは分からないが、彼はプレーできる。第三者は簡単に人に再出発を促すものだが、私は選手自身で決めることだと考えている」とすると、「ポールはプレーしたがっている」と語った。

 一方、ピアースはキャリア最終年で一瞬一瞬をかみしめながらプレーするつもりだと明かし、「各アリーナでプレーするのが最後になるなんて信じられない。練習、バスの遠征、チームとの夕食、そして通路を走ることもすべて毎回楽しむつもりだ。そして、チームの得点につなげる役目を果たしていく」とコメントした。(c)AFP