【9月26日 AFP】フランスのフランソワ・オランド(Francois Hollande)大統領は26日、通称「ジャングル(Jungle)」と呼ばれる大規模な移民キャンプがある北部の港湾都市カレー(Calais)を訪れ、キャンプは「完全に解体されるだろう」と語った。

 大統領としては初めてカレーを訪れたオランド氏はまた、移民危機の解決について英国にも「役割を果たして」ほしいと求めた。スーダンやアフガニスタンからの移民を中心に、同キャンプに滞在する大半の移民は英国を目指しており、英仏海峡(Channel)を越えるタンクローリーなどにひそかに乗り込み、密航を試みようとしている。オランド氏は「フランスがここで実施している人道支援の一部を英国当局が担うことを目にしたいと強く願う」と述べた。

 オランド大統領は地元の警察、港湾当局、政治家らと会見する予定だが、移民キャンプそのものを訪れる予定はない。各種推計によって「ジャングル」には、7000~1万人が居住しているといわれる。

 カレー当局は、港へ向かうタンクローリーに移民が忍び込むのを防ぐため、英国側の出資で壁を建設している。(c)AFP