【9月26日 AFP】第43回ベルリン・マラソン(43rd Berlin Marathon)は25日、ドイツ・ベルリン(Berline)で行われ、ケネニサ・ベケレ(Kenenisa Bekele、エチオピア)が、世界新記録をわずかに逃したものの、2時間3分3秒のタイムで優勝を飾った。

 五輪の男子5000メートルと1万メートルの金メダリストでもあるベケレは、大会制覇の経験を持つウィルソン・キプサング(Wilson Kipsang、ケニア)を抑え込んで優勝を飾ったものの、2014年大会でデニス・キメット(Dennis Kimetto、ケニア)が樹立した2時間2分57秒の世界記録にはわずかに届かず、悔しさをあらわにした。

 ベケレは、「予定通りだった。自己新は更新したかった。ファンタスティックな記録だったが、世界新を逃したのには少し落胆している」とコメントした。

 自己ベストを約2分短縮し、世界歴代2位の記録を出したベケレだったが、優勝賞金7万ユーロ(約800万円)に加えて手にすることもできた世界新記録樹立のボーナス5万ユーロ(約560万円)は逃した。

 2013年に当時の世界記録で優勝していたキプサングが歴代4位の2時間3分13秒で2位に入り、エバンス・チェベト(Evans Chebet、ケニア)が2時間5分31秒で3位に続いた。

 男子マラソンの世界記録は、2003年以降では6回このベルリン・マラソンで塗り替えられている。

 日本勢では川内優輝(Yuki Kawauchi)が2時間11分3秒で13位に入った。

 女子の部ではアベル・ケベデ(Aberu Kebede)が2時間20分45秒で自身3度目の大会制覇を遂げた。2位には2時間23分58秒でベルハネ・ディババ(Birhane Dibaba)、3位には2時間24分41秒でルティ・アガ(Ruti Aga)が続き、エチオピア勢が表彰台を独占している。(c)AFP