【9月24日 AFP】アフリカサッカー連盟(CAF)から年間最優秀選手に4度選出されているヤヤ・トゥーレ(Yaya Toure)が、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)で起用されるチャンスが、再び遠のいた。同選手の代理人を務めるディミトリ・セルク(Dimitri Seluk)氏が23日、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督に対して、またもや辛辣(しんらつ)な攻撃を繰り返したのだ。

 今月初めに発表されたシティの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)登録メンバーからトゥーレが外されたことを受け、セルク氏はグアルディオラ監督が同選手に「恥をかかせた」と強く批判した。これに対してグアルディオラ監督は先日、同氏が謝罪しなければトゥーレを起用しないと発言していた。

 ところが、トゥーレとその兄でスコティッシュ・プレミアシップのセルティック(Celtic)に所属するDFコロ・トゥーレ(Kolo Toure)にとって父親のような存在であるセルク氏は、トーンダウンするどころか、英国放送協会(BBC)が放送しているサッカー専門のインターネットラジオで、グアルディオラ監督に攻撃を仕掛けた。

 ウクライナ出身のセルク氏は、「ペップ・グアルディオラは、自分のことしか考えていない。自分はもう神だと思っているんだ」とすると、「彼はFCバルセロナ(FC Barcelona)でたくさんのタイトルを獲得したが、ヤヤも同じ数のタイトルを手にしている(実際には、トゥーレは2010年にバルセロナを離れ、グアルディオラ監督は2012年まで同クラブを指揮して、より多くのトロフィーを掲げた)。ペップはすべてを手に入れた今、自分の思い通りになると考えている」と言い放った。

 東欧やアフリカ出身の選手をクライアントに抱え、東欧諸国のリーグと熱心に契約を結んでいるセルク氏は、グアルディオラ監督がシティに長く所属している選手に対して非礼な扱いをしていると批判しており、「マンチェスター・シティでは、私にとって不思議なことが起きている。なぜならヤヤも、(ジョー・)ハート(Joe Hart)も、よく分からないが(ヴィンセント・)コンパニー(Vincent Kompany)も長い間所属しているのに、新しく入ってきた監督は、『よし、これらの選手は戦力外だ』と言っている」と訴えた。

 グアルディオラ監督から構想外とされる直前に、コートジボワール代表を引退すると表明したトゥーレは、セルク氏が最初に批判コメントを出して以降、試合には一度も出場していない。(c)AFP