【9月24日 AFP】女子テニスのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)が23日、右肩のけがを理由に、中国で行われる武漢オープン(Wuhan Open 2016)と中国オープン(China Open 2016)の2大会を欠場することを発表した。

 セレーナは声明で、「現在抱える右肩の故障の影響で、武漢オープンと中国オープンに出場することができなくなり残念です。練習は続けていますが、肩の状態が大会に出場できるほど良くなっていません」と発表した。

 セレーナは、今月初めに行われた全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)準決勝でカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)に敗れて以来、実戦から遠ざかっている。また全米オープンでの結果を受けて、同大会を制したアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)に、長きにわたって維持してきた世界ランキング1位の座を奪われた。

 四大大会(グランドスラム)通算22勝を挙げてきたセレーナだが、今季のグランドスラムは連覇を成し遂げたウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)を除いて優勝を逃した。

 また、これまでも肩の問題に悩まされてきたセレーナはロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2016)とウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2016)も欠場。同様の問題は、自身通算5個目の金メダル獲得を期待されたリオデジャネイロ五輪でもセレーナを苦しめ、3回戦でエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)の前に屈していた。

 しかしながら、2年連続で準々決勝敗退となった全米オープン後にセレーナが敗因として言及したのは、左膝の痛みだった。

 186週間連続で世界ランキングトップに在位し、通算309週間女王の座に君臨したセレーナだが、今回の欠場によって、今シーズン終了までに再びトップに返り咲く可能性は極めて低くなった。また、全米オープン終了後には、左ひざの問題は身体的にだけでなく精神的にも影響を受けているとした上で、残る今シーズンのスケジュールは不透明だと話していた。(c)AFP/Annabel SYMINGTON