【9月24日 AFP】コロンビアの左翼ゲリラ組織「コロンビア革命軍(FARC)」は23日、同組織の全国会議で政府との歴史的な和平協定を承認し、52年に及んだ内戦の終結を宣言した。

 FARCの和平協定の交渉責任者イバン・マルケス(Ivan Marquez)氏は、6日間の日程で行われた全国会議の最終日のこの日「内戦は終わった」と述べ、拍手喝采の中、満場一致で和平協定が承認されたことを発表した。傍らには黄色、青、赤のコロンビア国旗で覆われたテーブルに、戦闘服ではなく日常着姿のFARC幹部が並んで座った。

 会議は、FARCが拠点としている同国南部のうだるように暑い辺境地エルディアマンテ(El Diamante)で開かれた。計画通りに進めば、ゲリラ組織としてのFARCの最後の会議となり、和平協定によりFARCは政党に生まれ変わる。

 コロンビアのフアン・マヌエル・サントス(Juan Manuel Santos)大統領とFARCのティモレオン・ヒメネス(Timoleon Jimenez、通称ティモチェンコ、Timochenko)最高司令官は26日、同国北部、カリブ海(Caribbean Sea)沿岸の都市カルタヘナ(Cartagena)で和平協定に正式に署名する。

 10月2日には和平協定の承認をめぐる国民投票が行われることになっており、最近の世論調査では賛成派がリードしている。(c)AFP/Alina DIESTE