【9月24日 AFP】米プロバスケットボール協会(NBA)、ミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)のケビン・ガーネット(Kevin Garnett)が23日、1995年から応援してくれたファンに向けて、「さようなら」と「ありがとう」を告げる動画をインスタグラム(Instagram)に投稿し、21年の現役生活に終止符を打つことを明かした。

 ティンバーウルブズが来季の契約を800万ドル(約8億円)で買い取る形で合意に至ったと報道される中、ガーネットは動画で引退を決意したことを報告した。

 投稿された映像の中で、ティンバーウルブズの本拠地ターゲット・センター(Target Center)に一人現れたガーネットは、「ただただ感謝している。言葉にあらわすことすらできない。とにかくありがたく思っている。みんなの愛に感謝している。こんなにみんなが自分のことを愛してくれるなんて、思いもしなかった」とコメント。その後、動画には「さようなら」、「旅路に感謝」という文字が浮かび上がった。

 キャリア21年間のうち13年半を過ごしたティンバーウルブズで最も活躍した選手として、同球団を離れることになった40歳のガーネットは、高校卒業後に1995年のドラフトでNBA入りを果たし、リーグ史上に残るパワーフォワードのトップ選手にまで上り詰めた。

 オールスターゲームに計15回選出されているガーネットは、通算2万6071得点で歴代17位、1万4662リバウンドで同9位、2037ブロックで同17位を誇り、2003-04シーズンにはレギュラーシーズンMVPを受賞。2007年にティンバーウルブズからトレードでボストン・セルティックス(Boston Celtics)に移籍すると、2007-08シーズンにNBAファイナルを制覇し、年間最優秀守備選手に選出された。

 ガーネットは2015年2月に古巣のティンバーウルブズに復帰し、けがに悩まされた昨季は計38試合に出場して平均3.2得点、3.9リバウンドにとどまる一方で、成長著しいカール・アンソニー・タウンズ(Karl-Anthony Towns)の指導役を務めるなど、若手中心のチームの中でベテランの存在感を示した。

 ティンバーウルブズのグレン・テイラー(Glen Taylor)オーナーは、「若くしてリーグに入団し、スキルを磨いてNBAを代表する選手の一人になったKG(ガーネットの愛称)を見るのは、本当に楽しかった」とすると、「彼がリーダーとして成長する姿を見守ってこられたのは、私にとって大切な機会となっている。次の人生に進む彼が、これからも成功することを祈っている。地元のファンは、彼が与えてくれた思い出を大切にしていくことだろう」と激励の言葉を贈った。(c)AFP