【9月23日 AFP】シリア政府軍は22日、戦闘が続く北部の都市アレッポ(Aleppo)のうち、反体制派が掌握している東部の奪還作戦の開始を発表した。国営シリア・アラブ通信(SANA)が声明で伝えた。同市住民に対し、反体制派の拠点に近づかないよう警告している。

 この発表は、米国とロシアがニューヨーク(New York)での会合でシリア停戦計画を崩壊の危機から救うため瀬戸際の協議に臨む中で行われた。またアレッポはこれに先立ち数時間にわたる集中攻撃を受け、市街が炎に包まれる事態となっている。

 英国に拠点を置く「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、21日の夜以降、反体制派が制圧しているブスタンアルカスル(Bustan al-Qasr)とアルカラッセ(Al-Kalasseh)両地区を標的とした砲撃と空爆によって「大規模な火災」が発生しているという。

 反体制派が2012年から支配し、約25万人の住民がいると推算されているアレッポ東部は、今月初めから政府軍に包囲されている。(c)AFP