【9月22日 AFP】コンゴ(旧ザイール)の首都キンシャサ(Kinshasa)で起きたジョゼフ・カビラ(Joseph Kabila)大統領の辞任を求めるデモの参加者と治安部隊の衝突で、警察当局は21日、19日からの2日間で計32人が死亡したと発表した。一方、野党側は死者は100人余りに達したと主張している。

 衝突では人々が生きたまま焼かれたり、警察当局の建物が攻撃されたりするなど2015年1月以来最悪の騒動となったが、21日には沈静化したもようだ。

 野党勢力は19日、2001年以来政権の座にあるカビラ大統領の辞任を要求するデモ集会の実施を呼び掛けていた。集会は同日午後から始まる予定だったが、午前中に参加者と機動警察の間で小競り合いが起き、その後激しい衝突に発展した。

 カビラ大統領の任期は今年12月20日までだが、現時点で選挙の実施を発表していない。そのため、野党勢力や国連(UN)、西側諸国の退任圧力を無視して、憲法に違反して任期を延長するのではないかとの懸念が広がっている。(c)AFP/Marc JOURDIER