【9月22日 AFP】世界レスリング連合(UWW)は21日、リオデジャネイロ五輪のレスリング男子で、判定を不服として服を脱いでパンツ一丁になったモンゴルのコーチ2人に対し、3年間の資格停止処分を科した。

 UWWはツイッター(Twitter)上で、ツェレンバータル・ツォグバヤル(Tserenbaatar Tsogbayar)氏とバイヤンバレンチン・バヤラ(Byambarenchin Bayaraa)氏を3年間の資格停止処分とし、モンゴルレスリング協会(MWF)に5万スイスフラン(約515万円)の罰金を科すと発表した。

 今回処分を科された両コーチは、先月のリオ五輪で指導に当たっていたガンゾリグ・マンダフナラン(Ganzorig Mandakhnaran、モンゴル)が、ペナルティーを受けて銅メダル獲得を逃したことについて激怒し、マット上を混沌(こんとん)とした状況に変えた。

 ガンゾリグは試合終了間際、逃げ回りながら相手を挑発する行為に及んだことが反則と判定され相手選手にポイントを献上。結果、イフティヨル・ナブルゾフ(Ikhtiyor Navruzov、ウズベキスタン)がフリースタイル65キロ級の銅メダルを獲得していた。

 モンゴルのコーチ2人は着ていた服を脱ぎ捨て上半身裸になると、そのうち一人は下着姿になり、その後警備員によって退場させられていた。

 試合直後に怒りを見せていたバイヤンバレンチンコーチは、「ガンゾリグは7-6で勝っていたのに、あの判定で負けた。あんなペナルティーポイントが与えられたのはレスリング史上で初めての出来事だ」と語っていた。

 一方、ガンゾリグはUWWからの処分を免れた。(c)AFP