【9月22日 AFP】16-17スペイン1部リーグは21日、第5節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)は1-1で引き分けた。さらにバルセロナは、リオネル・メッシ(Lionel Messi)が負傷交代するアクシデントに見舞われた。

 クラブはメッシの負傷について、股関節痛の再発であることを明かし、「レオ・メッシは右脚そ径部の張りにより約3週間チームを離れる」と声明を発表した。

 メッシの戦線離脱は、クラブとアルゼンチン代表の両方にとって大きな打撃となる。この負傷で、メッシは10月に行われるW杯ロシア大会(2018 World Cup)南米予選のペルー戦とパラグアイ戦を欠場する可能性が高い。

 クラブでは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)のボルシア・メンヘングラッドバッハ(Borussia Moenchengladbach)戦、リーグのスポルティング・デ・ヒホン(Real Sporting de Gijon)戦とセルタ(Celta de Vigo)戦を欠場することが見込まれる。

 バルセロナは前半終了間際にイバン・ラキティッチ(Ivan Rakitic)のゴールで先制したものの、メッシの負傷交代直後の後半16分、アンヘル・コレア(Angel Correa)の得点で同点に追いつかれ、そのまま両チームが勝ち点1を分け合った。

 同日の早い時間帯の試合で、首位レアル・マドリード(Real Madrid)が本拠地でビジャレアル(Villarreal CF)と1-1の引き分けに終わり、連勝記録が16で途切れていたため、勝ち点差を一気に縮めるチャンスだった両チームだが、それが逆効果になったのか、今季最初の3強間の大一番は手堅い試合の入りを見せた。

 この2試合で10得点を生んでいたメッシ、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)、ルイス・スアレス(Luis Suarez)の強力3トップも、いつも通り強固なアトレティコの守備陣を前にほぼ沈黙を強いられた。

 それでもバルセロナは前半終了4分前、ショートコーナーでアトレティコの守備に一瞬の空白を作ると、アンドレス・イニエスタ(Andres Iniesta)のクロスに中央のラキティッチが頭で力強く合わせて先制した。

 ところが、バルセロナの歓喜は長くは続かなかった。後半、まずはセルジオ・ブスケッツ(Sergio Busquets)が負傷でピッチを去ると、さらにメッシまでもが負傷に見舞われ、カンプ・ノウ(Camp Nou)には動揺が走った。

 そして、交代で入ったアルダ・トゥラン(Arda Turan)が自らのポジションにつくかつかないかのうちに、コレアのドリブルに対応したハビエル・マスチェラーノ(Javier Mascherano)が足を滑らせてゴール前を開けてしまうと、コレアに冷静にシュートを流し込まれて同点に持ち込まれた。

 この結果、レアルとバルセロナの勝ち点差は3のままとなっている。アトレティコは同4差の4位となっている。(c)AFP/Kieran CANNING