【9月20日 AFP】アフガニスタン南部ウルズガン(Uruzgan)州で18日、米軍による空爆により、旧支配勢力タリバン(Taliban)と戦っている地元警察官8人が死亡した。当局者らが19日発表した。米軍が同国の反政府勢力に対する攻撃を強化して以来、誤爆とみられる事件が発生したのは今回が初めて。

 空爆が行われたのは、同州のタリ(Tali)地域。同州では最近タリバンが、州都タリンコート(Tarin Kot)の制圧を図ったばかりだった。

 同州高速道路警察幹部はAFPに対し、「最初の空爆で警察官1人が死亡した。他の警察官が救助に集まった際に2度目の空爆が行われ、うち7人が死亡した」と明かした。

 北大西洋条約機構(NATO)のカブール(Kabul)司令部は、米軍機が同域で空爆を行ったことは認めたが、標的にしていたのはアフガニスタン部隊の脅威となっていた個人らだったと説明した。

 米軍は昨年7月にも、カブールの南に位置するロガール(Logar)州の軍検問所で空爆を行い、アフガニスタンの兵士ら最大10人が死亡。近年外国軍による「誤爆」が相次ぐ中、最多の犠牲者を出した事件の一つとなった。(c)AFP/Mamoon Durrani