【9月19日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー最終戦、エビアン選手権(The Evian Championship 2016)は18日、仏エビアン・レ・バン(Evian-les-Bains)のエビアンリゾート・ゴルフクラブ(Evian Resort Golf Club)で最終日が行われ、韓国の田仁智(In Gee Chun、チョン・インジ)が2回目のメジャー制覇を果たした。

 22歳の田仁智は、この日スコアを2ストロークを伸ばすと、初日から一度も首位を譲らず、メジャー史上最少の通算21アンダーで完全優勝を果たした。この数字は、女子ではこれまでの記録を二つ上回るスコアになる。男子を加えても、2015年にジェイソン・デイ(Jason Day)が全米プロゴルフ選手権(2015 PGA Championship)で、2016年にヘンリク・ステンソン(Henrik Stenson)が全英オープン(The 145th Open Championship)で出したスコアを一つ上回っている。

 田仁智はこれが2015年の全米女子オープン(US Women's Open 2015)に次ぐ米国ツアー2勝目で、ツアー最初の2勝がどちらもメジャーというのは、同じ韓国の名選手で、同国の女子ゴルフブームの火付け役でもあるパク・セリ(Se Ri Pak)さんに並ぶ偉業となった。

 4打差の2位タイには柳簫然(So Yeon Ryu、ユ・ソヨン)と朴城ヒョン(Sung Hyun Park)が入り、上位には韓国勢の名前が並んだ。

 一方、世界ランキング1位の前回女王リディア・コー(Lydia Ko)は、最終日にスコアを二つ落とし、通算2オーバーで40位圏内に届かなかった。

 それでも、4月のANAインスピレーション(ANA Inspiration 2016)を制しているコーは、メジャー全5戦の総合成績が最も優れている選手に贈られる「ロレックス・アニカ・メジャーアワード(Rolex Annika Major Award)」を受賞している。

 野村敏京(Haru Nomura)は通算9アンダーの単独8位で大会を終えた。(c)AFP