【9月17日 AFP】国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は16日、内戦状態にある南スーダンから国外に逃れた難民が100万人を超えたと発表した。7月に激しい戦闘が再燃したことで、新たに20万人近くの難民が生まれた。

 UNHCRの最新の統計により、世界で最も新しい独立国である南スーダンが、同様に内戦下にあるシリア、アフガニスタン、ソマリアといった国々に並ぶ世界有数の難民発生国となっている現状が浮き彫りになった。

 2011年の独立以後に登録された南スーダン難民のうち、大多数は2013年12月の内戦勃発以降に国外に逃げ出した人が占める。これまでに死者も多数出ている。

 また数多くの村が焼き払われたほか、国民の半数近くが食料支援に頼っている。人権団体によれば、政府側と反体制派の部隊が「戦争兵器」として住民らをレイプする事例も頻発している。

 UNHCRによると、南スーダンでは国内避難民も161万人に達している。(c)AFP/Nicolas DELAUNAY and Claire ROSEMBERG