【9月15日 AFP】生息地から数百キロさまよった末に、フィリピン南部ジェネラルサントス(General Santos)にたどり着いたとみられる1羽のコシグロペリカン(別名オーストラリアペリカン)が、地元住民や愛鳥家たちの間で話題となっている。

 コシグロペリカンはオーストラリア全土に生息し、まれにニュージーランドなどでも見られる水鳥で、鳥類の中でも最も長いといわれるくちばしを持つ。地元の愛鳥家によると、コシグロペリカンがフィリピンで確認されたのは初めて。

 またマニラ(Manila)に拠点を置き、フィリピンの野鳥愛好家クラブの代表でもある生物学者のウィレム・ファン・デ・フェン(Willem van de Ven)氏は、季節的に移動することがないコシグロペリカンについて、ジェネラルサントスの南600キロ以上のインドネシア・スラウェシ(Sulawesi)島より北で見られたことはないという。

 地元の漁師はAFPに対し、珍しい飛来について「幸運を感じる、素晴らしい雰囲気をみんなに運んできた」と語った。(c)AFP