【9月14日 AFP】(更新)1994年にノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)を受賞したイスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)前大統領(93)が13日、「重度の脳卒中」を起こしてテルアビブ(Tel Aviv)近郊の病院に搬送され、現在も集中治療を受けている。担当医の一人が発表した。

 担当医は病院前に集まった報道陣に対し、ペレス氏が鎮静剤の投与を受け、人工呼吸器を使用した状態で集中治療室(ICU)に入っていることを明らかにした。

 ペレス氏の事務所はその後声明を出し、同氏は重篤だが容体は安定していると述べた。医師団は当面、手術を見合わせることを決めたという。

 同氏は今年1月にも、心臓の不調のため2度入院している。病院の説明によると、1回目は「軽度の心疾患」で、動脈を広げるためカテーテルを挿入。2回目はその数日後で、胸の痛みと不整脈を訴えて再び病院に搬送された。

 ペレス氏は、パレスチナの暫定自治を認めた1993年のオスロ合意への貢献が評価され、故イツハク・ラビン(Yitzhak Rabin)首相、パレスチナ自治政府の故ヤセル・アラファト(Yasser Arafat)前議長とともに1994年のノーベル平和賞を受賞した。(c)AFP