【9月13日 AFP】5年超にわたって続くシリア内戦の犠牲者が30万人を超えたと、在英のNGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が13日、発表した。

 同団体によると、2011年3月の内戦勃発以来、一般市民8万6000人以上を含む30万1781人が死亡。犠牲になった市民のうち、1万5099人が子ども、1万18人が女性だったという。

 一方で戦闘に加わっていた死亡者のうち、反体制派が5万2359人、シリア政府軍の兵士は5万9006人だった。さらにシリア国内に加え、イラクやイラン、レバノンなどから参加した親政府派の戦闘員の死者は合わせて4万8048人だった。

 また「イスラム国(IS)」や「シリア征服戦線(Jabhat Fateh al-Sham、旧アルヌスラ戦線、Al-Nusra Front)」といったイスラム過激派戦闘員の死者は5万2031人だった。

 残る3645人の犠牲者については特定できなかったとしている。

 同団体は先月上旬にも犠牲者数を発表していたが、その時点からすでに9000人近く増加したことになる。(c)AFP