【9月13日 AFP】(写真追加)韓国気象庁(KMA)は同国南部で12日夜、「観測史上最大」のマグニチュード(M)5.8の地震が発生したと発表した。

 米地質調査所(USGS)の観測によれば、韓国南部では12日夜に、M4.9とM5.4の地震が立て続けに発生した。

 午後8時30分(日本時間同)ごろに起きた2番目の揺れについて、KMAはUSGSの観測値よりもさらに強いM5.8と発表。震源は南東部の慶州(Gyeongju)市付近で、「観測史上最大」の地震だったとしている。さらに救助当局からの情報をまとめ、2人が負傷したと報告した。

 韓国のソーシャルメディア上には、ショーウインドーが割れた店舗や、パニック状態で建物やアパートから飛び出してきた人々の様子を捉えた画像が多数投稿された。

 韓国・聯合ニュース(Yonhap News)によれば、全国の救急センターには情報を求める電話が殺到。電車の運行には一部遅れが出た。また、4000万人のユーザーがいる同国最大の無料通信アプリ「カカオトーク(KakaoTalk)」によれば、通信網が混乱し、一時サービスにアクセスできなくなった。

 朝鮮半島では9日、USGSが北朝鮮でM5.3の「人工的な地震」を報告し、これは北朝鮮の核実験によるものだった。(c)AFP