【9月11日 AFP】国連(UN)は9日、ミャンマーの国軍が自軍に所属する少年兵55人を解放したと発表した。その一方で国連は、新たな未成年者の入隊も続いていると警鐘を鳴らしている。

 民主化運動を率いたアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)氏が昨年11月の総選挙で勝利するまで、半世紀におよぶ軍政を敷いてきた国軍に、現在もどれだけの少年兵が所属するのかについての正確な統計はない。

 国軍は長年にわたって、子どもたちを強制的に徴用して荷物の運搬に従事させた他、地雷の探知作業を担わせるといった人権侵害行為を批判されてきた。

 だが、2012年に国連の子どもの徴用などに関する行動計画に署名して以降、国軍はこれまでに計800人の少年兵を解放している。

 9日に解放された元少年兵たちは入隊当時、全員18歳未満だった。国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)ミャンマー事務所のマリアナ・パラブラ(Mariana Palavra)氏によれば、元少年兵たちはヤンゴン(Yangon)に迎えに集まった家族らとともに、ミャンマー各地へ帰っていったという。(c)AFP