【9月11日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2016)は10日、女子シングルス決勝が行われ、大会第2シードのアンゲリク・ケルバー(Angelique Kerber、ドイツ)が6-3、4-6、6-4で第10シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を下して優勝を飾り、自身2度目の四大大会(グランドスラム)制覇を果たした。

 ケルバーは第3セットで強打のプリスコバに先にブレークを許したものの、そこから巻き返して今年1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)に続くタイトルを手にし、世界ランク1位浮上に自ら花を添えた。

 ケルバーは、「1年で2度のグランドスラム優勝を飾ることができて驚いています。キャリア最高の年です。5年前にここニューヨーク(New York)で準決勝に進んだことが始まりでしたが、今私の横にトロフィーがあるんです」と喜びを語った。

 セレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)に全豪決勝で勝利しながらも、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)決勝で同選手に敗れたケルバーは、12日に正式に世界ランク1位へ順位を上げることになっている。

「ナンバーワンになることと、グランドスラムに勝つことは小さな頃からずっと夢見ていたこと。自分にとって本当に大切なことです」

 一方、過去17回のグランドスラム挑戦で3回戦以上に進出したことのなかったプリスコバは、4回戦でヴィーナス・ウィリアムス(Venus Williams、米国)、準決勝でセレーナを退けた。ウィリアムス姉妹を同一グランドスラムで下した選手は、これまでにはわずか3人しかいなかった。

 強烈なグラウンドストロークでケルバーを何度も走らせたプリスコバだったが、47回のアンフォーストエラーが最終的には大きくのしかかった。それでも、今大会でケルバーからセットを奪った選手はプリスコバのみとなっている。(c)AFP/Rebecca BRYAN