マンチェスターの両指揮官、ダービーを前にライバル関係を否定
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【9月10日 AFP】】16-17イングランド・プレミアリーグ第4節、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)対マンチェスター・シティ(Manchester City)のダービーを翌日に控えた9日、ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)監督とシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、両者の個人的なライバル関係から注意をそらさせることに努めた。
両監督のサッカーに対する信条は相反するもので、かつて友人だった2人はスペインでの指揮官時代には互いにののしり合う状況になった。
両クラブはともにこれまで勝ち点を落としておらず、ユナイテッドの本拠地オールド・トラフォード(Old Trafford)での一戦はリーグ序盤の主導権を決定づける機会になるが、両指揮官はそれをあおり立てることに乗り気ではない。
記者にグアルディオラ監督との関係性を問われたモウリーニョ監督は、「見出しになる言葉がほしいのだろうが、ランチに行きたいものだね」と応じた。
10日に英ロンドン(London)で行われるボクシングの世界戦、ケル・ブルック(Kell Brook、英国)対ゲンナディ・ゴロフキン(Gennady Golovkin、カザフスタン)戦を引き合いに出した指揮官は、「戦いが見たいのだろうが、ブルックとロシア選手(ゴロフキン)の試合が戦いだ。われわれのことではない。私と彼の戦いではない。マン・ユナイテッドとマン・シティのぶつかり合いだ」とコメントした。
ほぼ同時刻に行われた会見で、グアルディオラ監督は足並みをそろえるようなコメントをした。
試合後の一杯に関する話題が上がるとグアルディオラ監督は、「彼が誘ってくれるなら飲むだろう」とコメント。
「何度も言っているが、私は彼に多大な敬意を払っている。私は常にさまざまな監督たちから何かを学ぼうとしているし、彼からも学んだこともある。ライバル関係はメディア上でのものだ」
両監督はともに、先日行われたプレミアリーグ監督会議で顔を合わせたと明かしており、グアルディオラ監督によれば穏やかに言葉を交わしたという。
そんな中、ユナイテッドのズラタン・イブラヒモビッチ(Zlatan Ibrahimovic)の存在がこの試合にスパイスを加えることになる。
パリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)からユナイテッドに加入後、通算4試合で4得点を挙げているイブラヒモビッチは、両指揮官の下でプレーした経験を持つ。
イブラヒモビッチは、インテル(Inter Milan)時代に指導を受けていたモウリーニョ監督について、「(同監督のために)死んでも良いと思っている」と語ると、FCバルセロナ(FC Barcelona)時代のグアルディオラ監督を「腰抜け」と評した。
グアルディオラ監督はそれでも「ズラタンには敬意を払う」としており、モウリーニョ監督もイブラヒモビッチが旧弊を改めようと意欲を燃やすことはないと続けた。
「ズラタンは(バルセロナ時代は)良い時間を過ごせなかった。それはそれで良い。彼らは敵対していない。われわれは明日(10日)ズラタンが得点し、ペップのところまで駆けて、膝で滑ることなど期待していない。そんなことは起こらない」
(c)AFP/Tom Williams