【9月10日 AFP】スペイン1部リーグ、レアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は9日、18歳未満の外国人選手との契約に不正があったとして、国際サッカー連盟(FIFA)から補強禁止処分が科されたことについて、「ばかげている」と反発した。レアルに下された処分の対象には、ジダン監督の子ども2人が含まれている。

 昨季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2015-16)決勝で対戦したレアルとアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に科された今後2年間の移籍市場での補強禁止処分ついて、FIFAは9日に両チームの異議申し立てを棄却した。

 これにより、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の裁定で主張が認められなければ、レアルとアトレティコは2018年1月まで選手を補強することができなくなる。

 レアルの下部組織には、ジダン監督の息子が2人所属しており、FIFAの調査対象となった38人の選手の中に含まれていた。国際的な規定の下では、18歳以下の選手は特別な状況を除いて他国に移籍することはできず、移籍する場合はFIFA特別委員会の承認が必要になる。

 しかしながら、1998年に世界年間最優秀選手(FIFA World Player of the Year)に輝いているジダン監督は、選手としてレアルに加入した2001年以降、家族とともにスペインの首都マドリード(Madrid)を居住地としており、2人の息子は規定の条件に合致しているとみられる。

 10日にオサスナ(CA Osasuna)戦を控えるジダン監督は、「理解に苦しむし、困惑させられている」と述べると、「私の息子たちは、ここで生まれ育った。彼らがサッカーができないなんてばかげている。現在できることは様子を見ながら、できるだけ早くこの問題が解決することを望むだけだ」とコメントした。(c)AFP